
2025年12月3日、特許庁の情報プラットフォームである「J-PlatPat」に、驚くべき商標が公開された。それが「GR MR2」。もちろん出願人はトヨタ自動車。ベストカーWebがずっと追いかけてる4WDスーパースポーツは、ひょっとしてセリカじゃなくてMR2なのだろうか?
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文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ自動車、ベストカーWeb編集部
「GRセリカ」じゃなく「GR MR2」になるのか?

「J-PlatPat」にあった出願情報。下方に「GR MR2」の文字が……
「J-PlatPat」の記録によれば、「GR MR2」という商標の出願日は2025年11月25日。ほぼ1週間前のことだ。この後商標は特許庁の審査を経て、登録されることになるが、早ければ2か月後の2026年1月には商標登録が完了することになる。21世紀にMR2の名が復活するとは感無量だ。
とはいえこの流れは謎を生む。噂されるトヨタのミッドシップ4WDスーパースポーツの名前は、いったいなんなのかという疑問だ。
当初、トヨタのスポーツモデルについては、4WD(セリカ系)とミッドシップ(MR2系)という2つの流れが存在するという情報だった。しかし調査を進めていくと両車は同じ車両、つまりミッドシップ4WDであることが判明したのだ。
ベストカーWebでは、これが「GRセリカ」になると予想した。実際、2024年ラリージャパンのイベントでは、トヨタの中嶋副社長が観衆を前に「セリカ、やっちゃいます!」と宣言し、なんらかのスポーツモデルの開発が進んでいることが公となった。
次世代4気筒ターボをミッドシップに積み2028年デビュー!

ベストカーWebがGRセリカと予想してきたスーパースポーツの予想CG
改めてそのスポーツモデルの概要だが、開発コードは710D。次世代のG20E型直列4気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力500ps、最大トルク550Nmを発揮するとされる。
ボディサイズは全長4400mm、全幅1860mm、全高1230mm程度になりそうで、セリカの最終モデルであるT230型よりもわずかに大きく、広く、低くなる。
駆動レイアウトは前述の通りミッドシップ4WDで2シーター。同じレイアウトのGRヤリスがすでにスーパー耐久で走りを磨いていることは、ご存知の通りだ。
2028年にデビューするといわれるこのスーパースポーツ、登場すれば世界のクルマファンを沸かせる画期的な1台になることは間違いないが、今回のニュースで「GRセリカ」という可能性は不確かさを増してしまった。商標を検索してみても「GRセリカ」の出願は今のところなされていない。
セリカファンにとっては残念かもしれないが、ともあれスーパースポーツとおぼしき車名が出願されたことは事実。「GRセリカ」であれ「GR MR2」であれ、ここは魂を揺さぶるようなスポーツモデルが実際に市販化の道を歩んでいることを喜ぶべきかもしれない。
この動き、今後の展開に注目だ!