トヨタがセンチュリー(セダン)を一部改良、トヨタ最高峰のショーファーカーはさらに進化

2025年12月1日、トヨタ自動車はフラッグシップサルーンである「センチュリー(セダン)」に一部改良を施し、販売を開始した。今回の改良では静謐な乗り味や品格ある佇まいはそのままに、最新の安全装備やマルチメディア機能などのアップデートを中心とした改良が行われた。車両価格は2300万円。

日本を代表するVIP用超高級車

初代センチュリー(セダン)は、1967年11月、トヨタグループの創始者である豊田佐吉翁の生誕100周年を記念して発売された。以来、トヨタ最高峰のショーファーカー、日本を代表するVIP用超高級車として支持されてきた。現行型は2018年に登場した3代目で、パワーユニットはV12から5L V8+モーターのハイブリッドとなったが、その静かさと乗り心地の良さは、日本車においては他に比肩しうるものはない。

2023年には背の高いステーションワゴン風、いわゆるクロスオーバー風の新型「センチュリー」がデビューしたが、センチュリー(セダン)も継続して販売されている。

おもてなしの奥義を注いだセンチュリー(セダン)のリアシート。ショーファーカーとしてなによりも後席を最優先に設計されている。

最新の安全装備とマルチメディア機能を搭載

今回の改良で大きなトピックとなるのが、安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」の最新版を搭載したこと。「プリクラッシュセーフティ」は従来の車両・歩行者・自転車運転者に加えて昼間の自動二輪車も検知対象に追加。交差点でのリスクが高いシーンでの衝突回避/被害軽減性能を強化した。「プロアクティブドライビングアシスト」は、運転状況に応じてリスクを先読みし、ステアリングとブレーキ操作をサポート。先行車への接近や前方カーブに応じた減速も支援し、頻繁な踏みかえ操作を減らすことで快適性も向上している

またマルチメディアでは、コネクティッドナビ対応の「ディスプレイオーディオ(Plus)」を新採用。8インチHDディスプレイにより視認性を向上し、操作性も洗練された。なお、コネクティッドナビは利用開始から6年目以降、有料オプションとして設定される。

プリクラッシュセーフティ : 直進時の自動二輪車検知機能(作動イメージ)。

プロアクティブドライビングアシスト : 歩行者/自転車運転者/駐車車両に対する操舵・減速支援(作動イメージ)。

ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus : 8インチHDディスプレイ。

品格を備えた唯一無二の存在であり続けるセンチュリー(セダン)。今回のアップデートにより、将来に向けて、さらに完成度を高めている。

トヨタ・センチュリー(セダン) 主要諸元

●全長×全幅×全高:5335×1930×1505mm

●ホイールベース:3090mm

●車両重量:2370kg

●パワーユニット:V8DOHC+モーター

●エンジン排気量:4969cc

●エンジン最高出力:280kW(381ps)/6200rpm

●エンジン最大トルク:510Nm(52.0kgm)/4000rpm

●モーター最高出力:165kW(224ps)

●モーター最大トルク:300Nm(30.5kgm )

●トランスミッション:電気式無段変速機

●駆動方式:FR

●車両価格:2300万円(税込み)

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