往年の雰囲気と現代の快適性が融合した3台
レトロなデザインと現代の快適性を両立させたミドルクラスのネオクラシックバイクは、ベテランからビギナーまで幅広いライダーに支持されています。
今回は、落ち着いた走りが楽しめる「トコトコ系」の魅力を持つモデルの中から、スタイルと性能のバランスに優れた3台を紹介します。
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●スズキ「SV650」
まず紹介するのは、スズキ「SV650」です。
90度Vツインエンジンを搭載したこのモデルは、スポーティさと扱いやすさを兼ね備えた一台です。初代モデルは1999年に登場し、長年にわたりライダーに愛され続けてきました。
外観はスリムでシンプルなデザインが特徴で、丸型ヘッドライトやコンパクトなシート形状など、どこか懐かしさを感じさせるスタイルとなっています。
エンジンは645ccの水冷Vツインで、最高出力は72ps、最大トルクは63Nmを発揮。低中速域の扱いやすさと鼓動感のある乗り味が魅力です。
また、機能面では、スズキイージースタートシステムやローRPMアシスト機能など、日常使いに便利な装備を多数採用。燃費性能はWMTCモードで24.4km/Lと、スポーツバイクとしては良好な数値です。
装備重量は199kgで、シート高は785mmと足着き性も良好です。軽量な車体と自然なハンドリングにより、初心者からベテランまで幅広く対応できるモデルといえます。

スズキ「SV650」
なお、新車販売価格は83万6000円に設定されています。現在では生産を終了しており、新車での入手は限られますが、中古市場でも根強い人気のあるモデルです。
残るは正統派クラシックと上質な英国テイストの2台
●カワサキ「W800」
次に紹介するのは、カワサキ「W800」です。

カワサキ「W800」
このモデルは1966年発売の「650-W1」に端を発する「W」シリーズの正統な後継車として、クラシカルなスタイルと現代的な快適性を融合したモデルです。
最新型は2025年11月に発売された2026年モデルで、新車購入が可能となっています。
W800は、堂々としたフューエルタンクとクロームメッキの前後フェンダー、タックロールシートといった伝統的なディテールを採用し、バーチカルツインエンジンの存在感を際立たせたデザインが特徴です。
外観からは時代を超えた落ち着いた風格が感じられ、街乗りでもツーリングでも視線を集める一台です。
また、搭載されるのは773ccの空冷SOHC並列2気筒エンジンで、最高出力52ps、最大トルク62Nmを発揮。扱いやすい低中速トルクにより、ゆったりとしたクルージングが楽しめます。
さらに、駆動方式はチェーン、トランスミッションは5速。フロントに19インチホイールを採用し、ゆるやかな旋回性と直進安定性を両立しています。
そして、安全装備としてABSを標準搭載し、ETC2.0車載器やグリップヒーター、センタースタンドなども標準装備。790mmのシート高と226kgの車両重量は、安定感を重視したツーリング志向の設計です。
なお、販売価格は130万9000円に設定されています。クラシックなスタイルを楽しみながら、現代的な操作性を求めるライダーに適した一台です。
●トライアンフ「ボンネビルT100」
そして3台目は、トライアンフ「ボンネビルT100」です。

トライアンフ「ボンネビルT100」
ボンネビルはトライアンフの象徴的なシリーズであり、「T100」はその中でも扱いやすいミドルクラスモデルとして位置づけられています。現行型はEURO5+に対応した最新モデルで、新車での購入が可能です。
ボンネビルT100は、クラシカルなスタイリングと現代的なディテールを巧みに融合させた一台です。
アルミニウム調のタンクに手描きのコーチラインを施し、ツインアナログメーターやワイヤースポークホイールなど、往年のブリティッシュバイクを彷彿とさせる外観を持っています。
また、エンジンは900ccの水冷並列2気筒、270度クランクシャフトを採用し、独特のパルス感を実現。最高出力は65ps、最大トルクは80Nmで、低回転から太いトルクを感じる力強い走りが魅力です。
さらに、装備面では、ブレンボ製のフロントブレーキやABS、トルクアシストクラッチ、トラクションコントロールなどの電子制御技術が搭載されています。快適性と安全性を高い次元で両立しています。
そして、シート高は790mm、装備重量は229kgと、乗りやすさと重厚感のバランスが取れたモデルです。
なお、販売価格は133万5000円に設定。英国製ならではの上質なフィニッシュと高い所有感が支持されています。
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今回紹介した3モデルは、いずれもレトロな外観を保ちながら、現代の安全性や快適性を取り入れたネオクラシックモデルです。
軽快さを重視したSV650、正統派クラシックのW800、上質な英国テイストのボンネビルT100と、それぞれ個性が際立っています。
日常の移動から週末のツーリングまで、ゆったりとした時間を楽しめるバイクを求めるライダーにとって、これらのモデルは有力な選択肢となりそうです。